特殊清掃業者に依頼すべき状況やその際に確認しておきたいポイント
2023.08.07
特殊清掃業者の選定基準
特殊清掃と聞くと、人が亡くなった現場を片付けるために行うものと思っている方は多いかもしれませんが、「人が亡くなっていない現場」でも特殊清掃業者は対応します。
今回の記事では、特殊清掃業者に依頼すべき状況やその際に確認しておきたいポイントをお伝えしていきます。
特殊清掃業者に依頼すべき状況とは?
では、特殊清掃業者に依頼すべき状況にはどんなシチュエーションが考えられるのでしょうか?
まずは冒頭に挙げたように、「孤独死など何らかの理由で人が亡くなった場合」です。確かに、特殊清掃業者への主な依頼で多いのは、人が亡くなった現場の後片付けですが、それ以外でも下記の状況にある場合は、ぜひ特殊清掃業者に声をおかけください。
特殊清掃業者に依頼すべき状況
・孤独死などで人が亡くなった現場を片付けなければならない
・ゴミ屋敷を綺麗に片付けたい
・水害に遭って後片付けをしなければならない
・火災に遭って後片付けをしなければならない
・ペットに関した問題で対応を迫られている
いずれも共通しているのは、強烈な臭いが発生している現場や消毒作業を必要としている現場であることです。
消臭や消毒については専門的な技術や知識が必要とされることが少なくありません。
そのため、少なくとも上記5点のどれか1つでも困りごととして当てはまるのであれば、迷わず今すぐ特殊清掃業者にご相談ください。
また、
・空き家の整理
・一般的な遺品整理
・高齢者の引越し作業
などの人手が必要な場合も遠慮なくお声がけいただければと思います。
特殊清掃業者を選ぶ時の確認事項
特殊清掃業者に依頼する際、特殊清掃業者をどうやって選べば良いの? とりあえず検索して出てきた一番上のところ?と思っている方もいるのではないでしょうか?
もちろん、検索結果の最上位の業者に依頼するのも選択肢の1つではあります。
しかし、信頼できる業者選びをしたい場合は、下記のようなポイントを踏まえて業者を比較していくことを強くおすすめします。
信頼できる特殊清掃業者選びをするために確認しておきたいポイント
・消臭保証など臭いに対する対する保証があるか
・消臭料金が後払いになっているか
・見積書や契約書を作成してくれ、内容も明記されているか
・何らかの有資格者がいるか
失敗しない業者選びについては他の記事でご紹介しています。
依頼前にぜひ参考にお使いください。
特殊清掃員に関する資格
特殊清掃業をする上では、特別な資格は必要ありません。
ですが、特殊清掃業者の多くでは所属するスタッフに仕事をする上で有用な資格を取得させていたりします。
特殊清掃に携わる人間が取得している資格には様々なものがありますが、少なくとも下記の3つを取得している業者は選んで間違いはないでしょう。
取得していることが信頼性に繋がる特殊清掃関連資格
・脱臭マイスター
・事件現場特殊清掃士
・遺品整理士
それぞれの資格について簡単に紹介しておきますね。
脱臭マイスターとは、一般社団法人日本除菌脱臭サービス協会が発行する民間資格で、脱臭や臭気に関するプロであることを示します。
事件現場特殊清掃士は、事件現場特殊清掃センターが管理・発効している民間資格で特殊清掃サービスを行うプロフェッショナルであることを示す資格です。
遺品整理士は、一般社団法人遺品整理士認定協会が発行する民間資格で、遺品整理に対する専門的な知識があることを示す資格になります。
また、警察署を経由して都道府県の公安委員会から許可を得ることで取得できる古物商許可を取得している業者であれば、遺品整理の際に出た価値ある不要品の買取に応じてくれるケースもあります。不要品の買取までしてもらいたい場合は、「古物商許可を取得しているか?」も合わせて確認しておきましょう。
特殊清掃を業者に依頼する際の流れ
最後に、特殊清掃を施工してもらうまでの流れを押さえておきましょう。
今回は特殊清掃の依頼として最も一般的な「孤独死で住人が亡くなっていた場合」を例にご説明します。
まず、物件内で人が倒れている場合、生死が不明であれば、必ず救急車を呼びましょう特に、賃貸物件の場合は不動産管理会社のスタッフや大家さんが第1発見者になりやすいので、対応を間違えないようにしてくださいね。
住人が亡くなっていた場合は警察が事件性の有無を確認するので、現場検証が終わって片付けの許可が出るまで待ちましょう。片付けに対する許可が出る前に特殊清掃をしてしまうと、無用の疑いをかけられてしまいます。必ず特殊清掃の施工は現場検証が終わるまで待ってください。
警察から現場の片付け許可が下りたら、すぐに特殊清掃業者に依頼しましょう。依頼をするためには、業者のホームページの問い合わせフォームや記載されている電話番号に電話をかけることでできます。問い合わせ内容を従って、業者は見積もりを出します。この時、実際の現場検証を行って詳細な見積もりを出してくれる業者であれば、依頼をしても問題ないでしょう。なお、より安心して特殊清掃を依頼したいのであれば、複数社から見積もりを取り、施工内容や金額にもっとも納得できる業者を選ぶと良いでしょう。
特殊清掃業者へ施工依頼をしてかた、所要期間は数時間から数日かかります。
所要期間に大きく幅がある理由は、物件の広さや室内の状況、作業に携わるスタッフの数などにより、きれいにするために必要な作業量や時間が変わるためです。
例えば、「死後すぐに発見された1LDKの孤独死の現場を作業人員4人で特殊清掃する場合」であれば、長くとも半日もあればおおよそは終わるでしょう。
しかし、「死後1週間ほど経ってから発見された1LDKの孤独死の現場を作業人員2人で特殊清掃する場合」では早くても3日はかかるかもしれません。
また、亡くなった住人が発見された時の状態が悲惨であった場合は、壁紙や床板・畳などの張り替え、浴槽の交換と言った小規模なリフォームが必要になることも多々あります。
つまり、特殊清掃の所要期間とは、ただ現場をきれいにするのではなく、清掃や脱臭、必要に応じてのリフォーム、希望に応じた遺品整理などの全てを含めた作業を完了させるために必要な時間だとご理解いただければ幸いです。
まとめ
特殊清掃業者に依頼すべき状況の代表的なものは下記の5つです。
特殊清掃業者に依頼すべき状況・孤独死などで人が亡くなった現場を片付けなければならない
・ゴミ屋敷を綺麗に片付けたい
・水害に遭って後片付けをしなければならない
・火災に遭って後片付けをしなければならない
・ペットに関した問題で対応を迫られている
ちなみに、特殊清掃業者を選ぶ時のポイントはこれらになります。
特殊清掃業者を選ぶ時のポイント・「消臭保証」など臭いに対する対する保証があるか
・消臭料金が後払いになっているか
・見積書や契約書を作成してくれ、内容も明記されているか
・何らかの有資格者がいるか
特殊清掃業は特別な資格がなくとも始められる仕事ではありますが、脱臭マイスターや事件現場特殊清掃士、遺品整理士と言った資格を持っている業者であれば、安心して施工を依頼できるでしょう。
なお、特殊清掃を依頼する際の流れは、
1.依頼できる状況であることを確認したらすぐに依頼する
2.複数社から見積もりを取り、施工内容や金額を比較検討した上で契約する
3.契約した業者に特殊清掃を施工してもらう
となります。
要点をしっかりと理解して、間違いのない特殊清掃を施工してもらいましょう。
特殊物件再生協会にお任せください
特殊物件再生協会は、「事故物件」の再生を通じて、新しい価値を創造します。私たちは、特殊清掃などで物件の本来の価値を発見し、イメージアップと付加価値を提供することで、購入を希望する方々に魅力的な物件を提供することを使命としています。また、特殊清掃以外にも不動産買取、相続登記・遺品整理など様々なサービスを提供させていただき、ご遺族・オーナー様の負担を最小限に軽減したいと思っています。お気軽にご相談ください。