ゴミ屋敷やごみ部屋の清掃は、特殊清掃業者に依頼しましょう
2023.08.07
特殊清掃の流れ
地域でたまに見かけるゴミ屋敷。
なぜゴミ屋敷ができるのか理解できないという方もいらっしゃると思いますが、今回の記事ではゴミ屋敷ができる理由と、特殊清掃業者について紹介します。
ゴミ屋敷・ごみ部屋になる理由
ゴミ屋敷やごみの溜まった汚部屋ができる理由は以下の通り、いくつか挙げられます。
・掃除をする習慣がないため、いらないものが溜まっていく
・もったいないと思い、ものを捨てられない
・居住者が認知症や精神疾患を患っている
・ものを買い込み過ぎる
・ゴミ出しをするための時間がない
・他人と関わりたくない
「掃除をする習慣がないこと」は、甘やかされて育ったんだと考えがちですが、一般的に3歳〜5歳くらいに掃除をしないことに罪悪感を覚えると言われています。
つまり、掃除をしたくても気にならない状態というのは、適切な発達の機会を逃したまま成長してきたことによる症状とされています。
また「ものを捨てない、あるいは捨てられない」という場合は「溜め込み症(ホーディングシンドローム)」という精神疾患を患っている可能性も考えられます。日本ではあまり耳にしない病名かもしれませんが、海外では立派な病名として知られているようです。
さらに、「ものを買い込み過ぎる」や「ゴミ出しをするための時間がない」、「他人と関わりたくない」といった理由には、発達障害の影響があったり、その他の理由でゴミ屋敷ができるのには、認知症や精神疾患を患っている場合などがあります。
このように、ゴミ屋敷やごみの溜まった汚部屋ができてしまう背景には、「精神上の何らかの問題が影響している可能性」が十分に考えられます。
不用品回収業者や遺品整理業者ではなく、特殊清掃業者へ
続いて、身内の家がゴミ屋敷になった場合に依頼する「特殊清掃業者」についてお話します。
なかには「ゴミを片付けるんだから、不用品回収業者や遺品整理業者ではダメなの?」と思う方もいるかもしれませんが、汚染されたゴミの片付けやそれに伴う消毒作業が発生する場合には、特殊清掃業者に依頼することをおすすめします。
ゴミ屋敷と言っても、「生ゴミなどの有機物があるケース」と「ないケース」で対応領域が違っており、「有機ゴミがないケース」であれば、不用品回収業者や遺品整理業者に依頼すれば対応してもらえます。一方、「有機ゴミがあるケース」は、腐敗した有機ゴミで汚染されている可能性は十分に考えられます。この場合には、高度な清掃技術が必要になってくるので、特殊清掃業者を頼りにしていただきたいです。
特殊清掃業者のサービス対応範囲とは
業者によって若干の差異はありますが、一般的に特殊清掃業者がゴミ屋敷の清掃時に対応できるサービスの範囲は下記の通りです。
特殊清掃業者がゴミ屋敷の清掃時に対応できるサービスの一例・消毒・消臭作業
・害虫駆除
・汚染物の除去
・貴重品の捜索
・家具などの移動
・壁や床の解体などのリフォーム作業
実際、特殊清掃業者は孤独死現場やゴミ屋敷の清掃だけでなく、空き家の整理や遺品整理、高齢者の引越し作業などの現場でも清掃を行うこともあります。
特殊清掃業者に依頼するメリット・デメリット
特殊清掃業者にゴミ屋敷やごみ部屋の清掃を依頼する際のメリット・デメリットには、下記のようなものが挙げられます。
メリット・大量のゴミを一度に廃棄できるため、短期間で作業を終わらせられる
・近隣への配慮を含めた丁寧な対応や作業をしてもらえる
・近隣への二次被害を最小限に食い止められる
・個人で清掃をするよりも費用を抑えられる
・素人にはできない専門的な作業ができることから、作業後の清潔度が保証される
・必要品の誤廃棄の心配がない
・不用品の買取に応じてもらえる場合がある
デメリット・費用がかかる
・悪徳業者に引っかかる可能性がある
特殊清掃業者に依頼する場合の方が明らかにメリットが多いです。
続いては肝心な費用面についてお話しします。
特殊清掃にかかる料金はいくらくらい?
一般的にゴミ屋敷やごみ部屋の清掃にかかる料金の相場値は、数万円〜数十万円と言われます。
価格に開きがあるのは、各業者の料金設定の違いもありますが、特殊清掃の料金設定には、下記のような要因も大きく関わってくるからです。
・汚染状況
有機ゴミがどこをどのくらい汚しているか。なお、浴室や洗面所、トイレなどの水回りは配管を伝って床下などにも汚染が広がるため、こうした箇所の清掃が加わる場合は料金が上がる。
・ゴミの量
ゴミを運び出すための人員数やトラックのトン数(サイズ)に関わる。
・ゴミの内訳
粗大ゴミなどがあるとその分の回収費用も必要になる。
・部屋の広さ
床面積によって、清掃範囲が変わる。
・作業内容
業者によっては「どの作業をどのくらいするか」で料金を設定している場合もある。
・清掃にかかる日数
ゴミの量や清掃範囲などの複合的な要因で決まる。
例えば、部屋の広さで料金を設定している業者の場合、以下のような料金プランが想定されます。
架空の特殊清掃業者・A社の料金プラン例
・1R: 3万円~15万4,000円
・1DK: 3万円~24万円
・1LDK・2DK: 5万円~37万5,000円
・2LDK・3DK: 9万円~63万円
・3LDK・4DK: 12万円~102万円
・4LDK・5DK: 15万円~120万円
また、作業内容で料金が決まる場合は次ような料金プランが想定されるでしょう。
架空の特殊清掃業者・B社の料金プラン例
・床上清掃:3万円~
・浴室清掃:3万円~
・消臭剤や除菌剤の散布:1万円~
・汚れた畳の撤去:1枚:3,000円~
・オゾン脱臭:1日:3万円~
・汚物撤去:2万円~
・害虫駆除:1万円~
・作業員の人件費:2万円~
なお、業者によってはローン払いや分割払いに対応しているケースもあります。
特殊清掃にかかる費用の高額化が不安な場合は、業者が対応している支払い方法にも注目して業者選びを進めていくと良いでしょう。
まとめ
ゴミ屋敷やごみ部屋は何の理由もなくできているわけではありません。
しかし、1度できてしまうと片付けることは困難です。
もしそうなってしまった場合は、再生協会にご依頼ください。
特殊清掃のプロが誠心誠意対応いたします。
特殊物件再生協会にお任せください
特殊物件再生協会は、「事故物件」の再生を通じて、新しい価値を創造します。私たちは、特殊清掃などで物件の本来の価値を発見し、イメージアップと付加価値を提供することで、購入を希望する方々に魅力的な物件を提供することを使命としています。また、特殊清掃以外にも不動産買取、相続登記・遺品整理など様々なサービスを提供させていただき、ご遺族・オーナー様の負担を最小限に軽減したいと思っています。お気軽にご相談ください。